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11月22日御坂・三つ峠山 [ルート整備]

平日で再び、整備に行ってきました。 前回打てなかったボルト打ちと新ルートの偵察です。今日は風が強い!とても寒い一日でしたが、無事に「中央カンテ直登ルート(仮称)」整備が終わりました。後は、来春にもう一度整備に行く予定です。
岳2(仮称)
  ▲「岳ルート」の左隣に開いた「岳2ルート(仮称)」を試登するM苫ガイド。グレードは5.10aに落ち着きそう。
中央カンテ直登3P
  ▲やっと上から下まで繋がった「中央カンテ直登ルート(仮称)」を試登中。ハング乗越が核心。グレードは5.9だが、高度感抜群!
掃除中
  ▲岩をお掃除中のM苫ガイド。デッキブラシに埃よけのサングラス・・・怪しさが似合っています。
直登1P目
  ▲「中央カンテ直登・・・」の1P目はこんな感じ。左右にはボルト連打のアブミルートがあり、その中央を抜けて行く。一手のハング越えが核心なので5.9。ムーブが分からないともっと難しく感じるでしょう。 全4Pの高度感満点!の素晴らしいルートができました。
カレー
  ▲その他、開拓できそうなラインを試登して今年の開拓は終了しました。あとは来年の春にまた行います。詳しいトポはまた別枠で掲載します!四季楽園に帰ってみると、おかみさんがカレーライスをごちそうしてくれました!・・・ご協力いただいたガイドのみなさん、ありがとうございました。
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10月31日八ヶ岳・南沢大滝&小滝修復 [ルート整備]

明星山から引き続いて、八ヶ岳へ。今日の宿は、赤岳山荘です。夕食は糸魚川で仕入れた珍しい魚のお刺身とキノコ+鱈鍋!翌朝は雨が残っていたので、ゆっくり8時すぎに出発。南沢大滝の整備が早く終わったので、小滝も整備して、午後3時過ぎには山荘に戻りました。 私たちガイドに限らず、南沢大滝&小滝は冬のアイスクライミングではお馴染みのエリアです。長くクライミングを楽しむ為にも、このような整備は必要だと思います。
南沢大滝・整備前
  ▲秋の南沢大滝。冬ではお馴染みですが、無雪期はこんな感じ。流れは中央に集中しています。
作業風景
  ▲川の流れを幅広になるように、たまった土砂や、草を取り除いています。昔の大滝はとても幅広に凍ったそうな・・・。今は温暖化や水量が減ったからなのか、こうした整備をしないと細い1本の氷柱に育ってしまいます。
掘って下さい
  ▲シーズン始めは登れる氷柱が出来ても、中に水が流れています。そんな時に登った方は、終了点よりちょっと上にスリングで目印を付けましたので、氷を掘り起こして水を出して下さい。その水が上から凍って、いい氷に育ちますので。・・・皆さんのご協力をお願いします!
南沢大滝・整備後
  ▲整備終了!見事に5筋くらいの水流ができました!左が良く流れているので、今年は左側が成長するかも!?・・・うまく幅広の氷柱に育ちますように。
南沢大滝・整備後②
  ▲同じく南沢大滝。無事に水が広がってご満悦な遠藤ガイド。去年整備したところが痛んでいなかったので、思ったより早く作業が終了しました。
小滝・整備前
  ▲時間があるので小滝へ。こちらも中央に1筋しか流れがありません。 上に上がってみると、一枚岩のスラブ状。とても「掘る、岩をどかす」事は出来ないので、土砂などの清掃のみとなりました。・・・・ところが、
小滝・整備後
  ▲終わってみると、水量も増え、白糸の滝のように綺麗に広がりました!こちらも良い氷に育ってくれるといいな~。・・・この整備はアイスクライミングを楽しむ人たちが、末永く楽しめるようにと、赤岳山荘にも協力していただいています。みなさんのご理解&ご協力をお願いいたします。
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10月4-6上越・谷川岳 [ルート整備]

小川山から谷川岳へ移動してきました。今日はAGS-J((社)日本アルパイン・ガイド協会)の研修を兼ねたルート整備です。4日(月)は雨天の為、登山指導センターでロープワーク研修、5日(火)は中央カンテで研修組みとロート整備組に分かれて作業しました。※明日6日(水)までですが、私(福田)は1日早く下山してきました。
曲がったカラビナ
  ▲タイブロックと滑車を使ったオートブロックにKONG社の曲がったカラビナを使ってみました。ロープのねじれが無くて、案外いいかも!?
たこ焼き
  ▲小川山で好評だったタコ焼きを振る舞う遠藤ガイド。興味津津で見ているのは森ガイド。
焼き肉
  ▲こちらは焼き肉組です。
ヒョングリの滝(懸垂中)
  ▲5日は出合いからヒョングリの滝まで支点を整備しながら登りました。ハーケンを打ち足したり、腐ったシュリンゲを新しい物に取り換えたり・・・。草むら(左上)で懸垂下降しているのは中央カンテへ向かう研修組。
くわえたばこの森ガイド
  ▲登れるかどうかを偵察中の森ガイド。くわえタバコで楽しそうです。
FIXロープ取り付け中
  ▲FIXロープを取り付け中のAGS-Jガイドのみなさん。
テールリッジ
  ▲テールリッジ取り付きのFIXロープを新しい物に取り換えました。いつも何気なく使っている支点ですが、こうしたメンテナンスをすることで安全に登る事ができるんですね~。

7月21&22日谷川岳一の倉沢烏帽奥壁・凹状ルート、沼田の岩場 [ルート整備]

 梅雨明けの2日間で谷川岳の岩場のルート整備と沼田周辺の岩場の偵察に行ってきました。初日21日の午前8時半ごろに、出合で石関ガイドと合流し、遠藤&福田とともに凹状ルートに向かいました。暑さ厳しい中、午前11時ごろに取り付き、中央カンテ2ピッチ目終了点からいよいよ凹状ルートへ。凹状ルートは、確保ポイントを3カ所をハンガーボルトで補強。核心部の4ピッチ目にハーケン、ボルトを補強(打ち足しではありません)、5ピッチ目にボルト1本を打ち足し、6ピッチ目の崩壊した岩場でハーケン1本を補強しました。他はカム(小)を1回使っただけで、残置ハーケン&ボルトが使用できました。各ピッチともランナー支点の間隔が遠いので、慎重な行動が望まれます。ルート解説につきましては、ルート図が完成しましたら、H.P.でお知らせします。また、北稜を」懸垂下降しましたが、懸垂ポイント2箇所でハンガーで補強しました。  22日は雪渓が残っているうちに、変形チムニー・ルートを整備しようと取り付きまで行きましたが、暗雲垂れこめて、いつ降るかの状況だったので、ルート整備をあきらめて沼田周辺の開拓中の岩場に行く事にしました。ガイディングの基本である、タイトロープの練習をしながら、テールリッジを下り、沼田の岩場に行きました。
凹状3ピッチ目
         ▲3ピッチ目終了点の支点をハンガーボルトで補強する▲
凹状4ピッチ目
         ▲4ピッチ目をリードしながら、ボルトを補強する遠藤ガイド▲
凹状5ピッチ目
▲5ピッチ目。ビレーポイントから6m上にハーケンを打とうとするが岩が脆く、残置ハーケンとも抜けてしまう。そこでさらに上の棚でボルトを打ち足し、最後のハング(ハーケン2本)を乗り越す=写真▲
凹状6ピッチ目
▲崩壊した6ピッチ目の岩場。正規は左だが支点無く悪そう。右のリッジ方向にナイフブレードあり、すぐ下にロストアローを打ち足す▲  
凹状6ピッチ目右ルート
     ▲垂直のリッジまでのハンドトラバースⅤ級~リッジⅤ級を登る。ハーケン4本あり▲
凹状8ピッチ目
 ▲7ピッチ目は草付スラブ、8ピッチ目は写真のハングしたクラックで終了。この2ピッチは問題なし▲  
沼田山岳会の岩場
  ▲沼田山岳会の岩場。一般の人は使用禁止。地主さんに許可を得て使用しているそうです▲
川場の岩場
▲開拓中の川場の岩場。高さ100m幅100m。スラブ&垂壁がメインです。講習会に使えそうです▲

12月14日 八ヶ岳・無名峰南稜・下部新ルート開拓 [ルート整備]

 12~13日の裏同心ルンゼの翌日に、富士山講習から移動してきた福田ガイドとともに、無名峰南稜下部の新ルート整備に行ってきました。朝7時30分に美濃戸を出発したので、取り付きには10時30分を過ぎていました。しかも、晴れていた空が寒気の侵入で雪雲がかかり、次第にガスがかかり雪が降ってきました。

 南稜の正規ルートは、三叉峰ルンゼのF1(15m)の左から小尾根に上がり、岩峰を左の草付から巻いて(Ⅳ級)、2ピッチ目は垂直に近い草付帯をダブルアックスで越えます(Ⅳ級+)。しかも支点が細い灌木2~3本で40m近く伸ばすので、精神的に悪く途中の小ハングの乗越しがしびれます。しかし、この小尾根は実際の南稜の支尾根でした。昨年この正規ルートを登りましたが、悪くて2度と行きたくないルートでしたが、2年前に新ルート1ピッチ目で敗退した経験を生かして、下部岩壁を整備をしました。

    正規ルートは三叉峰ルンゼF1(中央下)の左のリッジと草付(見えない)を登ります
三叉峰ルンゼF1と南稜下部



 今回の新ルートはその左の事実上の南稜の尾根から、正規ルートの2ピッチ目の終了点にトラバースするルートを整備しました。2年前に1ピッチ目の垂壁帯の下まで行き敗退しました。
 取り付きは三叉峰ルンゼの小滝の下から左のコルに上がり、尾根を100mほど行くとリッジ状になり、ここが取り付きです。

岩場を灌木で越え(写真)、岩峰を右のルンゼから巻くとボロボロの垂壁に突き当たります
南稜新ルート1ピッチ目


 
1ピッチ目終了点の垂壁帯は、ボロボロで支点が無くハンガーを埋め込みました。ここで事実上ルートは消えます。しかし右のスラブを10m弱トラバースして右上すると正規ルートに合流します
1ピッチ目終了点の垂壁帯



           垂壁帯を避け、右のスラブ壁をトラバースします
スラブ帯の雪壁を右トラバース



        ランナーを埋め込み右の草付にダブルアックスで乗り移ります(4級)
ボロボロのスラブ帯にランナーを埋め込む



草付を右上して、正規ルートと合流。ここで時間切れで懸垂下降2ピッチで取り付きに戻りました
トラバース後に右上して正規ルートに合流




ここから上部は草付帯を右上~左上してリッジに上がり、簡単なリッジを3~4ピッチで上部岩壁です。上部岩壁は40mⅣ級+。広いチムニーから次第に狭まり、最後のハングしたチムニーの乗越しが核心です。支点は不安定ながら打ってあります。終了点のピナクルから100mほどで縦走路に出れます。
 全体的なグレードは、正規ルートは阿弥陀岳北西稜よりやや難しい2級上。新ルートは中山尾根よりやややさしく、石尊稜よりやや難しい2級下でしょう。八ヶ岳を登りつくした方はどうぞお試しあれ!

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