10月4日八ヶ岳・美濃戸の岩場

　八ヶ岳にアックス（＋クランポン）で登るドライツールの岩場が欲しいという要望にお応えして、Ｋガイドがたまに登っていた「美濃戸の岩場」を整備、開拓してきました。赤岳山荘の若オヤジ・マサタカを連れて、山荘から北沢林道を８分、左側の樹林の中にある細長い岩場（横３０ｍ、高さ５-１０ｍ）の岩場に行きました。ハンマードリルでチッピングしたルートが４本、他５本を設定してグレードとルート名を付けました。赤岳山荘のオバちゃんキャンディとともに２日間で丁度良いコースとなりましたので、是非出かけて下さい。ルート図は赤岳山荘に置いてあります。御意見がありましたら遠慮なく申し出て下さい。

▲３つに分かれる岩場のうちの中央の岩場５ルートの左から２番目の「ツタ」Ｍ３、薄かぶり。

▲中央壁の１番左側の「ヒロ」Ｍ４．薄かぶりで細かなホールドで登る。

▲中央壁右側の「シノブ」はＭ５．薄かぶりで出口が悪い。

▲左壁の正面の「ポコ」はＭ３－で入門ルートになりました。

▲左壁の左側には「マサ」Ｍ５－をハンマードリルでチッピングして作りました。被っています。

▲右壁ハング帯には写真の「ハル」Ｍ５＋（チッピングルート）とこの左の「キャ」Ｍ６－があります。

▲美濃戸の岩場のルート名とグレードです。詳しいルート図は赤岳山荘に問い合わせてください。

4月16－17日御坂・三つ峠山

　ようやく暖かくなってきて、時間があったので懸案の三つ峠山に開拓に行きました。ここ3年間開拓＆整備をしてきた三つ峠山屏風岩に新たにルートを開拓、整備しました。場所は日山協ルートと観音ルートの間のバング帯です。日山協はリーダーピッチの右隣＝ガイドルート（５．１０）のまた隣で、35年前に作られたハング越えの５．１０aルートで、現在のグレードでは、5.11a 位です。そのスカスカのボルトを打ち替えました。その右にハング越えの「１の字」５．１０ｂ、１５ｍ終了点も作成を整備、開拓しました。その右の「キーホール」５．１０ｃ、２０ｍも整備しました。

▲上から懸垂下降して、ハーケン部分にボルトを設置しました。ハンガーボルトなので安心して登れます。

12月15日御坂・三つ峠山

平日の暖かい日を狙って、また三つ峠に行ってきました。三つ峠登山口に着いてみると、登山道には雪が・・・。数日前に降った雪が解けずに残っていたようで、終点の四季楽園まで雪路でした。１０時頃から始めて午後３時過ぎには終了としました。これで今年最後の三つ峠となりました。

　　▲デッキブラシを持ってルート観察中の遠藤ガイド。

　　▲右のクラック（青ロープ側）は中央カンテ核心の３ピッチ目。このフェースを開拓しようと思ったが、意外にもろく、しかも難しい！そこで左に回り込んで・・・

　　▲あとは直登ですが、抜け口はかぶり気味で意外に悪いっ！5.11aというところでしょうか・・・名前は「岳２の２P目」になる予定。詳しくは、また報告するつもりです。・・・四季楽園に戻るとオカミサンが肉まんをご馳走してくれました。「よいお年を！」と今度こそ挨拶して下山しました。

１２月７（水）御坂・三つ峠山新ルート開拓

　先月完成した「中央カンテダイレクト」の掃除と写真撮影、新ルート「ジャック」5.10cの開拓に行きました。中央カンテのカンテ状岩稜帯をほぼダイレクトに登る４ピッチのルート「中央カンテダイレクト」は、昨年完成した「岳」ルート」よりワンランク上で、中央カンテルートの左側の帯状のいくつものハングを越えて行く豪快なルートです。ハンガーボルト２０本＆ハーケン３本で開拓しました。「ジャック」ルートは、昨年亡くなった四季楽園にいたピレネー犬の名前をつけました。中央カンテダイレクトの２ピッチ目の左に作りました。かなり前に大岩さん夫婦が開拓した５．９（リングボルト）のルートは、近年の浸み出しで登れなくなり、その１ｍ右側を登り、３ｍほど上でこれに合流するルートです。グレードは小川山・妹岩の「彩花」と同じくらい5.10cです。

「ジャック」5.10c、12ｍハンガー5本。2つの浸み出しの間を登る。鶴亀ルート1ピッチ目に合流。

「中央カンテダイレクト」１ピッチ目５．９、２０ｍハンガー３本、リング１本。２本の人工ルートの間。

　２ピッチ目5.10b、１５ｍハンガー５本。斜めの帯状ハング帯の下を左上する。やや脆い！

　３ピッチ目5.10a、２０ｍハンガー7本、ハーケン1本。スラブ～ハング～フェース。やや脆い！

　３ピッチ目の核心の豪快なハングを乗り越える福田ガイド。掃除用具のデッキブラシ持参

　４ピッチ目5.10a、25ｍハンガー６本、ハーケン２本。スラブ～３つのハング～凹角。脆い。

　４ピッチ目をフォローする福田ガイド。３つ目のハングを越える。終了点は中央カンテ左下。