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3月23ー25日危急時、雪崩、ピッケルアイゼンワーク・木曽駒 [モンベル・コラボイベント]

今週は千畳敷カールで技術講習です。23日は諏訪辺りから結構雪が降ってきて、高遠の峠越えを避けて高速乗ったら、雪でスピード出せない車のトロトロ運転で渋滞でした。遅刻しないか少しヒヤヒヤしましたが何とか間に合いました。千畳敷カールで「危急時対策(ビバーク)」でツエルト張ったり、雪洞掘ったり・・・なんですが、朝から地吹雪です。
ツエルト設営
▲千畳敷ホテルから登山道を降りて、カール内で講習する予定がそこまでも降りられないほどの地吹雪!
ツエルト体験
▲何とかツエルト2張張り終えて、中に入って体験していたら1張(少し古い)は強風でビリビリに裂けました!取りあえず、設営したツエルトに中に入って「風をよけられるって最高!」という事を体験してから急いで撤収。午後からは雪まみれになりながら雪洞構築して「やはり風をよけられるって最高!」を体験して終了しました。
弱層テスト
▲翌日は「雪崩対策」。今日は風も弱くて良かった。シャベルコンプレッションテストでは、ばっちり2つ弱層見つかり綺麗に切れました♪
千畳敷から
▲午後になるにつれて天気は下り坂。ロープウェイで降りる頃にはチラチラ雪が舞い始め、駒ケ根へ下りると雨でした。
飯田の町から
▲今日はどこのホテルも混んでいて予約できなかったので、飯田のホテルです。夕方には雲が取れて一瞬山が見えました。方向的に南アルプスかな。ちなみに予約取れないほど登山者多いのか~と思っていたら高校駅伝選抜があって、高校生たちが宿泊していたそうです。(雨でも中止にならないんですね)
千畳敷ホテル雨
▲しかし、やはり天気予報通り25日は雨。しかも千畳敷でも雨!おかげで良く滑ったので、雪上講習的には良かったですが、結構濡れました。翌日26日まで講習ありましたが、さすがに大雨の予報なので中止。しかし宿は予約取ってしまっていたので、宿泊してから朝一で帰宅しました。なんか、最近こういう朝帰りが多いな・・・

2024年3月23-24日八ケ岳・阿弥陀岳北稜 [実践登攀]

土曜日が大雪だったので、24(日)は空いているかと思いましたが、赤岳は都岳連雪山教室の面々で大行列、阿弥陀岳北稜でも15人が登攀。最後の方になってしまいましたが予定より2時間遅れで終了しました。
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▲阿弥陀岳北稜のトレースはいつもと違い、下部はいつもの稜の幅広い尾根を登っていましたが、途中から沢筋から右の稜線に向かっていたので、いつもの稜を膝上程度のラッセルしながら登りました。
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▲核心の岩場に着いたときは、10人程度の先行パーティのラストになってしまいました。
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▲それでも30分程度で取りつけて、その後は比較的スムーズに登れました。
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▲後続も無く高曇りの天候でしたが、風もゆるく快適な登攀ができました。
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▲写真写りのいいナイフリッジはしっかりしたトレースがついていました。
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▲いつもより2時間遅れの山頂に着きました。5年以上前に入校したS氏も初めて登ったそうです。他の人も2回目のトライで登りました。同ルートをゆっくりと下りました。

3月16(土)~19(火)木曽駒ケ岳と八ケ岳・横岳 [モンベル・コラボイベント]

モンベルコラボイベントで木曽駒ケ岳と八ヶ岳・横岳に行ってきました。木曽駒ケ岳はあいにくの悪天候で登れませんでしたが、横岳は快晴の中、山頂に立てました。
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▲1週間前の駒ケ根の朝。前日の降雪で樹木が綺麗に雪化粧。
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▲これも1週間前。千畳敷から降りてきたロープウェイには、運転中に雪だらけになるほどの雪が・・。
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▲最近の千畳敷ホテルの夕食は、ハンバーグから信州牛のステーキになりました。おいしかった。
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▲18(月)からは八ヶ岳に移動。初日はアイスキャンディで講習し、翌日は大同心稜から横岳に向かいました。写真は横岳山頂直下の雪稜。
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▲横岳山頂。下り気味の天候が何とか持ちました。富士山も見えるくらいのいい天気でした。

3月16,17日ピッケルアイゼンワーク・谷川岳 [モンベル・コラボイベント]

雪上講習「ピッケルアイゼンワーク」も中盤を過ぎて、やっと積雪が増えてきた谷川岳です。16日(土)は最高のお天気です。前回使った斜面(9,10日)に積もった雪を落として整地してからの講習になりましたが、薄っすら汗をかくほどでした。
16日
▲帰りのロープウェイで撮影した谷川岳です。
17日
▲17日(日)も同講習ですが、昨日使った場所を別の団体さんにとられてしまったのでロープウェイ駅近くで講習。「残念・・・滑らないかも」と思いきや、雪が湿気っているので良く滑りまして大満足♪ 今日は登山者が多く、長蛇の列が見られました!知り合いのガイドさんにも会って「頂上大混雑だった!」との事です。天気は下り坂なので、しばらくすると雪が降り始めるでしょう。
フキノトウ収穫
▲18日(月)も同講習でしたが、天気予報でも暴風雪予報だしロープウェイ・スタッフに聞いてみても「明日は異常な強風なので、たぶん止まります」との事なので潔く中止にしました。ただホテルは予約してしまっていたので、今日泊まって明日帰ります。少しの慰めに、顔を出し始めたフキノトウ摘みに精を出してからホテルへ。
フキ味噌作り
▲18日(月)は朝食を食べてすぐに出発。群馬県から下道で帰ってきました。早速フキ味噌づくりです。
フキ味噌完成
▲たくさんできて少しは気が晴れた♪それにしても、風が強いです!

3月9-11日「ピッケルアイゼンワーク・谷川岳」 [モンベル・コラボイベント]

雪上講習も中盤を過ぎました。この週末は三沢Gも加わってガイド2名体制なので、雪山デビューを目指す方たちが大勢参加いただいていますが、この3月に来て9日は猛吹雪でロープウェイ運転見合わせ!正午近くになって減便して動かしたようだが、ギリギリの運行で天神平に上がっても猛吹雪で講習できないだろう・・・という事でロープウェイ駅周辺で講習することにしました。強風予報は予想していたので想定内ですが、予報よりも悪くなりましたね。下で講習するには積雪量ギリギリです。声も聞き取れないくらいの強風だったので9日(土)は写真無し。
10日
▲10日(日)は大雪に変わりはないがロープウェイ動いたので天神平へ。しかし、講習場所まで一部胸までラッセル。長身の三沢Gで胸なので私(福田)は場所によっては胸上~首ラッセル!全員でモゴモゴ前進して整地してひと汗かいてから講習。
11日の様子
▲11日(月)は福田一人です。快晴です♪昨日の雪を落としたら、良く滑る良い斜面で講習できました。風もなく薄っすら汗かくほどです。
11日
▲真っ白になった最高のロケーションで講習できて、皆さん大喜びでした。谷川岳に登りたい欲求を抑えるのが大変だったようですが、多分ラッセルですね(笑)。
生きていたカモシカ
▲帰りのロープウェイで2頭のカモシカ発見!つい先日、斜面にひっくり返っていた2頭です!生きてました[ぴかぴか(新しい)]。先日は日向ぼっこしていただけみたいです(笑)。やっぱりカモシカって牛ですね・・・。

3月6,7日ピッケルアイゼンワーク・谷川岳 [モンベル・コラボイベント]

積雪が少なかった谷川岳ですが、最近の悪天で積雪110cmから200cmに(やっと)増えました。
谷川岳
▲6日は展望ありませんで、午後からチラチラ雪が降り始めました。翌7日は良い天気で、ガスっていた稜線も午後には綺麗に顔を出しました。
カモシカ
▲帰りのロープウェイでひっくり返っている?カモシカ2頭がいました!このカモシカ、行きのロープウェイでも見た1頭だと思うのですが、帰りはひっくり返って2頭に増えてる・・・。何やっているのだろうか?ちょっと心配・・・
行動食
▲おまけ・今日の昼食はオニギリと干し芋でした♪

3月2-3日八ケ岳・阿弥陀岳北稜 [モンベル・コラボイベント]

3月初めの土日曜日は阿弥陀岳に行ってきました。天気のいい2日間で、しっかりと雪山を楽しめました。
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▲ここ2日間の強風で出来た斜めのツララ。赤岳鉱泉にて。
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▲3(日)は阿弥陀岳へ。トレースに恵まれて、寒さ厳しい北稜を登っていると赤岳から日が出てきました。
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▲阿弥陀岳北稜の核心の岩場は登らず、隣の浅い沢状の雪壁を登りました。山頂経由、ノーマルルートを下降しました。

2024年2月24-25日八ケ岳雪上レスキュー、雪崩講習、氷河レスキュー講習 [アルピニスト・スクール]

悪天予報の八ヶ岳なので登攀を諦めてレスキュー各種を行いました。初日は中山乗越まで登り、登山道脇の浅い沢筋をツエルトで包んで降ろす雪上(ツエルト)レスキュー。2日目にはジョウゴ沢F1付近で氷河レスキューと雪崩レスキューを行いました。
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▲まずはスタッフバック100Lにザック2個、雪を大ビニール袋に入れて重くして「負傷者」に仕立てました。それをツエルトで包み込みます。
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▲ツエルトで包んだら、ロープで降ろすセッティング。1人がロープで降ろす、2人が負傷者に付き添って、沢筋を降ろします。
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▲各担当者を交代しながら25mを3回降ろし、ザックを埋めて支点とするのも行いました。最後は傾斜が無くなった斜面を担いで降ろすザック担架を行って終了。
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▲翌日はジョウゴ沢F1上で氷河レスキュー。前夜に氷河上でのロープのセッティングを確認してからレスキューを行いました。昨日のバッグに雪を詰めて、クレパスに見立てたF1からフォール。
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▲転落者の荷重を体制を横にして滑落を止める。そしてピッケルで支点作成。
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▲ピッケルを支点としたスリングに転落者の荷重を移動させます。
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▲荷重を支点に移動したら体に巻いたロープを解きます。
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▲転落者の引き上げを1/3でセッティングします。救助者が2名以上いるという想定です。
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▲2名でクレパスに落ちた転落者を引き上げました。この後に雪崩レスキューを行って終了しました。最後に、各レスキューを行ってスクール生やリーダークラス、登山ガイドには必須の科目だと思いました。来年も行いたいと思いました。

3月2-3日危急時対策と天狗岳登頂 [モンベル・コラボイベント]

今シーズン最後の天狗岳です。初日は黒百合ヒュッテ周辺で危急時対策。ツエルトの張り方講習ですが、30cmほどの積雪の下が凍っている・・・。後で黒百合ヒュッテのスタッフから聞いた話だと、先日の悪天(2月27日あたり?)は雨だったそうで黒百合平が水没したそうです。ヒュッテの台所も浸水したとか・・・。それが凍ってスケートリンクのようになった上に雪が積もったそうです。ピッケルも刺さりません。講習を終えて小屋に入って打ち合わせしてのんびりしていると、続々と登山者がチェックインしてきます。今日もマックスの宿泊者だそうで大混雑でした。
天狗岳
▲翌日は「次第に強風」という予報だし、団体ツアーも多そうです。しかも小屋前で気温-18℃!あまりのんびりしていると凍傷になりそうなので、テキパキ登ります。
下山
▲東天狗の強風を我慢して西天狗へ。こちらは(いつもの事だけど)風が若干弱いです。景色は最高ですが低温すぎる。
カモシカ
▲渋の湯へ下りるとカモシカがいました♪取りあえずいいお天気で締めくくれて良かったです。