1月26-27日阿弥陀岳北稜、28，29日危急時対策と雪崩対策

26日(土)は赤岳鉱泉周辺で雪崩対策です。ビーコン探索や弱層テストなどを行ってから行者小屋へ移動しました。悪天予報だからか行者小屋はキャンセルが多かったそうで、宿泊は私たち入れて10人程です。ゆったりできました。翌朝はラッセル覚悟で小屋朝食を食べずに出発しました。赤岳・文三郎道との分岐からラッセルです。低温、強風でジャンクションピークで敗退。その後は赤岳鉱泉に戻ってアイスクライミングを体験して下山しました。 翌日２８日(月)は谷川岳ロープウェイ周辺で危急時、２９日(火)は雪崩の講習でした。

▲27日(日)の阿弥陀岳。天気はいいのですが、気温は－20℃、稜線は風速20ｍはある感じです。今回はスクール生のY氏が頑張ってラッセルしてくれましたが、多分登れずに凍傷になる可能性大なのでジャンクションピークで撤退。

▲赤岳鉱泉に戻ってしばし休憩。・・・それにしても凄い風です。

▲登れないのは残念でしたが、アイスクライミングを体験して終了しました。

▲こちらは28日(月)。谷川岳ロープウェイ周辺で危急時（ビバーク）対策の講習です。ツエルトの張り方や雪洞構築です。今日は気温が高く汗だくです・・・

▲数種類の雪洞を構築しました♪

▲雪だるまが見守るトイレまで（笑） 29日(火)は朝から猛吹雪のなかで雪崩講習。ちなみにロープウェイは運休です。弱層テストやビーコン探索を行いましたが、14時頃からかなり吹雪がひどくなり、交通機関が心配という事もあり早めに終了しました。

1月26-27日八ヶ岳美濃戸周辺アイス

寒い八ヶ岳でアイスクライミングを楽しみました。

▲美濃戸の赤岳山荘のアイスキャンディ。以前よりさらに発達しました。トップロープをかけるためのリードが怖いです。

▲峰の松目沢支流の氷瀑。リードの練習、初心者の講習には最適です。寒いですが。

▲赤岳山荘の焼肉丼の特盛を2日間連続で食べる人もいました。

1月19-20,21-22日八ヶ岳・赤岳→天狗岳

週末は赤岳、平日で天狗岳に行って来ました。

▲19日(土)は赤岳鉱泉でアイゼンワーク講習。翌日20日(日)は習得した技術を活かして赤岳へ。天気予報は悪いが、午前中の早い時間に登れる可能性があるため早出しました。文三郎道から山頂へ。写真は頂上直下。

▲念願の山頂！風がどんどん酷くなるので５分ほどで下山です。風は強いが気温は₋５℃と高めなので助かりました。

▲ゴーグルも何もかも凍るほどでしたが、同ルート下山。

▲21日(月)は北八ヶ岳の天狗岳へ。翌日登る予定ですが、強風＆雪予報のため入山日に登頂しました。気温は₋10℃ほど、風もそれなりに強いです。

▲東天狗。みなさん疲れてきてお茶を出す気にもなっていないようですが、西天狗へ。

▲昨日登った赤岳（南八ヶ岳）山頂にも雲がかかってきました。１０分もいないで下山です。

▲稲子岳。雲がどんどん増えてきています。

▲樹林帯手前ではもう天狗岳はガスの中。いやー登れて良かった♪みんな頑張ってくれました。

▲17:30黒百合ヒュッテ。荷物を片付けたら夕食です♪宿泊は20人ほどだそうです。

▲22日(火)は危急時講習を行って下山ですが朝から大雪です。風の音も聞こえているので、稜線は凄そうでした。渋の湯でも15cmほど積雪がありました。これで雪が増えて登りやすくなるかな。

１月19―20日八ヶ岳アイスクライミング

週末2日間は八ヶ岳のアイスに行って来ました。初日はいつもより早く集合して南沢大滝に行きました。例年より発達して硬めの氷でした。翌日は小同心クラックを予定していましたが、天気予報が悪くなり、先々週と同じく峰の松目沢に行きました。下部は良く発達していますが、上部は少し脆くなっていました。

▲19日の南沢大滝。蒼氷が良く発達していました。寒さが続き良い氷です。まだ発達しそうです。

▲上部１０ｍ近くはどこもバーチカルになっており、氷も硬くいつもよりは難しいかも知れません。

▲翌20日は峰の松目沢に入りました。F２は先々週より発達して、右側のバーチカルも登れそうでした。

▲その上のF３も良く発達して、黄色組の2名はリードにチャレンジしていました。

▲F７はさらに発達して、この上の核心のF9より悪いくらいです。ツララの集合体になっています。

▲F９は発達不足で登れるルートが限られていて、ボコボコでボロボロになっています。もう少し寒暖の差があると氷が発達するのですが。

1月11－16日谷川岳→赤岳→木曽駒登頂

連続仕事から昨日戻りました。

▲11日(金)、12日(土)は天神平で雪上講習。金曜は吹雪のためロープウェイで上がらずに下で講習。積雪も増えて上に上がらなくても大丈夫でした。翌12日は天神平に上がり、ラッセルして講習場所へ。積雪がフカフカのパウダーであまり滑りませんでしたが･･･。これで一旦帰京して、翌日からは赤岳です。

▲13日(日)は連休中日とあって鉱泉も混雑していました。14日(月)は地蔵尾根から赤岳へ。雪が少なく、上部のリッジも鎖がでていて歩きやすいです。

▲山頂ではほぼ無風！富士山も北アルプスも展望できました。

▲下山は文三郎から。バックの阿弥陀岳も綺麗です。

▲昨シーズンは手術後で一回も赤岳に登っていなかったので、正直雪の少ない硬い斜面を心配していましたが無事にガイドすることが出来ました。あとは筋トレするしかないです。赤岳山荘で月見そばを堪能して、温泉に入ってから駒ケ根へ移動です。

▲15日(火)は強風のため我々が乗ったロープウェイを最後に運休！まだ参加者が揃っていませんが、千畳敷ホテルスタッフが頑張って交渉してくれ、風の合間を見て残りの参加者達を上にあげてくれました！感謝です♪吹雪の中講習となりました。

▲「ホテル千畳敷」の夕食は相変わらず豪華です。

▲16日(水)朝食もこんな感じ。

▲登頂日の天気予報は次第に良くなるようなので予定より30分遅らせて出発。ラッセルがまっています。八丁坂途中からは先行パーティがいたので、楽できました。

▲小雪が舞っていますが、空は青くなってきています。

▲中岳を越えていったん降り、再び木曽駒への登りです。

▲木曽駒山頂ではこの青空！サイコーです♪

▲下山中に撮影した宝剣岳。ダイヤモンドダストが綺麗でした♪

2019年1月5－6日、7日八ヶ岳アイスクライミングと千畳敷カール雪上

年始の講習は八ヶ岳のアイスとモンベルの千畳敷カールでのピッケル＆アイゼンワーク講習でした。 5日は美濃戸の赤岳山荘のアイスキャンディの初登りをしました。翌日は峰の松目沢を登りに行きました。

▲赤岳山荘のアイスキャンディ。年始にこんなに立派に成長するとは思いませんでした。若旦那の努力の賜物ですね。バーチカルアイスで登りやすく出来ています。

▲峰の松目沢のF３、２０ｍⅢ級＋。出だしがバーチカルで（写真）やや緊張するところです。

▲F4は例年だと水が流れていますが、今回は水もなく綺麗に凍っていました。

▲F7滑滝２０ｍはまずまずの氷瀑になっています。ただ、上部に日が当たり始めて中央部は水が流れていました。

▲F9の核心の氷瀑は例年いなく未発達で薄い氷瀑です。皆さん同じラインを登っているのでボコボコで難しさは半減していました。

▲翌7日は木曽駒ケ岳の千畳敷カールのピッケル＆アイゼンワーク講習に行きました。良い天気で寒さも厳しくなく、15名位の登山者が木曽駒に上がったみたいです。

▲モンベル講習のピッケルワークでは頭から突っ込む転倒＆滑落停止も教えます。皆さん雪まみれです。

1月5日、6日谷川岳雪上講習

初日の天神平は曇りのち小雪、気温－２℃。年末年始の降雪で講習場所は胸までのフカフカ雪であまり滑りませんでしたが無事に終了。午後になるにつれて小雪が舞い始め、気温も下がってきました。今晩は車中泊で暇なので温泉へ。ちょっとさびれているけど入浴料が格安の「温泉センター」へ行くもお休み。･･･というか張り紙もないので潰れたのか？･･。仕方ないので月夜野のスーパーで夕食を買い出ししてから「谷川温泉・湯テルメ」へ。三が日も終わってスキーヤーも登山者も少なかったので空いているだろうと行ってみたら駐車場に誘導員がいるほど大混雑！？運よくスペースに停められたが、お風呂はイモ洗い状態･･･特に女風呂は洗い場の回転率が悪いので、15分程度で退散しました。しかしさすが「温泉」、ポカポカ暖まってほぐれたのか20:00には就寝して起きたのは5:40でした。朝起きると3cm程度雪が積もっていました。ロープウェイ駅が始まるころに移動して、暖かいフロアで昨日濡れた装備を乾かしました。水上市内はパラパラ雪ですが、湯檜曽から先のロープウェイ駅は軽い吹雪(－８℃)です。昨日と同じ場所で講習ですが、ラッセルでした。昨日同様あまり滑りませんが無事に終了しました。

▲6日(日)朝食はカップ蕎麦と昨日の残り物（砂ぎも炒め）を一緒に混ぜてみました。結構美味しい♪

▲初期制動の「前転倒」や、

▲「後ろ転倒」などをザックを背負った状態で実践。雪まみれになりました。

▲ロープウェイ駅には雪ダルマが飾られていて、「駅長(右)」と「料理長(左)」だそうです。

2019年1月1日八ヶ岳ジョウゴ沢

明けましておめでとうございます。最終日の1月1日はアイスをやりたいという希望者が多かったのでジョウゴ沢に出かけました。

▲ジョウゴ沢のF2大滝。最近の寒さで良く凍っていました。今日はお正月なのでまだ誰も入山していませんでした。

▲本流にかかる乙女の滝（氷瀑）は例年のように笠がかかっていましたが、氷が薄目で左側しか登れないかも。

▲本流の小滝と大滝（奥）はなかなかの状態です。いくつかラインが取れそうで笠も少なめでした。

▲私たちは左股のナイアガラ氷瀑に行き３－４ルートを登りました。日が当たると水が流れ、ロープが凍ってしまうくらい暖かな日でした。

12月29日～1月1日八ヶ岳

年末年始は八ヶ岳に入っていました。赤岳鉱泉をベースにアイスキャンディ4日間、裏同心ルンゼ、中岳センターリッジ、ジョウゴ沢に行きました。

▲29日は午後からアイスキャンディでアイスクライミングを楽しみました。この後も毎日午後から登りまくりました。結構、はやっていていつも混んでいました。

▲30日は少し稜線は風が強く寒そうだったので、裏同心ルンゼに行きました。F2はまだ埋まってなく快適に登れます。もちろんF1も凍っています。

▲F3も十分に幅広く登れます。12月初めに来た時より良い状態でした。

▲F5は最上部だけあって氷が硬く割れやすい状況でした。まだまだ状態はいいので是非入山をお勧めします。

▲31日はいい天気になる予報だったので、いつかは行きたいと思っていた中岳センターリッジに行きました。取り付きまではワカンを履いてラッセルでした。1ピッチ目は草付きの雪壁です。

▲センターリッジから見た赤岳文三郎道の登山者。たくさんの人が登っていました。

▲3ピッチ目終了点。ようやくリッジ状になり、日も当たり暖かくなりました。

▲最終の5ピッチ目が岩稜のトラバースで核心部でした。ピナクルでランナーを取りながら高度感満点のトラバースでした。

▲3パーティのうちの最終パーティ。マルチピッチ・クライミングの良い練習になりました。

12月29-31日鳳凰三山縦走

明けましておめでとうございます！2018年最後の山は鳳凰三山縦走でした。昨年は手術してからこの山行を目標にリハビリしてきましたが叶わず･･･1年ぶりです。初日は強風の中、御座石鉱泉から鳳凰小屋、２日目は地蔵~観音岳~薬師岳~南御室小屋、３日目は夜叉神峠へ下山です。寒い３日間でした。

▲御座石鉱泉から落ち葉の斜面を登っていくと、次第に登山道が凍ってきて燕頭山(ツバクロヤマ)手前からアイゼンを履きました。こんな時はアイゼンよりもチェーンスパイクが有効です。ここから先は強風で寒く、明日の風を心配しながらの小屋に入りました。この鳳凰小屋の掘り炬燵に入り、他の登山者とのおしゃべりに花が咲きます。

▲夕飯は辛みその鶏鍋♪暖かく美味しいです。

▲鍋が落ち着いたら、その汁を使ってのラーメン♪ここはカレーが有名なので、それを期待していましたが、やはり洗い物（カレーの油など凍ってしまう）が難しいという事でカレーは作らなくなったそうです。ちょっと残念でしたが、ラーメン美味しかったです。

▲30日朝ご飯の支度中。小屋番2人は三俣山荘でアルバイトしていたそうです。

▲朝食はお餅です♪ゼンザイの予定だそうですが、私はアンコが苦手なので醤油+砂糖に変更してもらいました。この小屋の朝の餅焼、雰囲気が大好きです♪

▲強風予報ですが昨日よりも弱まる予報だし、天気もいいので予定より30分遅らせて出発。地蔵岳の賽の河原では風速20mはありそう！弱まった隙をついてジリジリのぼりますが、写真は耐風姿勢から動けないでいるみなさんです・・・バックはオベリスク。気温は₋15℃位です。

▲よろけたり、耐風姿勢を取ったりしながら観音岳着♪だんだん風も弱まり、風速12~15m程度。ここまでくれば薬師岳までもうすぐです。12:30には南御室小屋に到着。

▲小屋でまったりしていると、続々と登山者が登ってきました。明日のご来光を目指しているようです。写真は31日朝食です。少しお正月チックな感じ♪7:00には下山開始。

▲下山日は風もほとんどなく、良い天気です。夜叉神峠から北岳など。12:00にはタクシーに乗車して下界に戻りました♪夜叉神峠からの下りは結構膝にきましたが、何とか持ちこたえてくれました。夕食は年越しそばでなくお肉食べ、10:00頃に除夜の鐘が鳴りだしたので「こんな時間に鳴るんだっけ…」と思いながら寝ました。今年は1月5日から初仕事です。今年もよろしくお願い致します！